会話のスピードで人の印象は変わると思いますか?
実は、話す速さで、無意識にイメージをいだいていることがわかってきています。
一般的に聞き取りやすい話すスピードは、1分間に300字程度と言われています。
しかし、人は機械ではありません。話す場所、話す内容などによっては受ける印象が違うのです。
今回は話すスピードについてお話しします。
<<<目次>>>
・話すスピードを調整する
・早口な人と、ゆっくり喋る人の印象
・抑揚とメリハリ(声のトーン)
●話のスピードを調整する
話すペースが、よほど早すぎる、または、遅すぎる話し方をしない限り、それほど不快感は与えません。
ただし、話す速さは、TPOで使い分けるといいでしょう。
例えば、大勢の中での話すスピードは、普通の早さでは聞き取れない恐れもあります。少しゆっくりめに活舌よく話すことで聞き取りやすく、印象も良く残ります。
また、少人数での対話では、特に二人の時、相手のスピードに合わせるのもオススメです。会話にはテンポがあります。音楽で考えると、テンポやリズムが合っていると気持ちがいいですよね。
話のスピードを合わせることは、お互い心地よいと感じる空間が作れます。
良い空気感は、自然と「いい人だなぁ」と好印象につながるのです。
●早口の人と、ゆっくり喋る人の印象
話すスピードで人が感じるイメージは想像がつくと思います。
話すスピードが速い・・・「頭の回転が速そう」「疲れそう」「うるさい」「威圧的」
話すスピードが遅い・・・「穏やかそう」「優しそう」「上品」「じれったい」
例えば、早口な有名人といえば、黒柳徹子さん、明石家さんまさん。逆に、ゆっくり話す有名人をあげるとすると、深田恭子さん、大竹しのぶさん、GACKTさん、池上彰さんあたりでしょうか。
ゆっくり話す人は、言葉も少ない。聞き取りやすい。穏やかな印象をもち、肯定的なイメージにつながります。
逆に、速い人は、言葉が多い。頭の回転が速い。楽しい印象はありますが、疲れる。やかましいなど否定的なイメージが残る可能性が高いです。
人は緊張すると早口になります。マシンガントークはあとで、「何、話したっけ?」と内容が残らないこともあります。
特に女性は、早口より、「ゆっくり」な話し方をすると、上品で丁寧な印象を与えます。そして、「また会いたい」と好印象が残るでしょう。
●抑揚とメリハ(声のトーン)
話すスピードが単調だとどうなりますか?
眠くなりますよね。また、何を伝えたいのか?何が大事なのか?が分かりにくいです。
伝えたい言葉、大事なところでは、ゆっくり話すと強調されます。
話の全体の流れとして、最初はスローペースで丁寧に。途中の盛り上がりは感情をこめてスピーディーに。最後は聞き取りやすい速さで、滑舌良く話すと、聞き手もメリハリを感じて
しっかり聞いてくれると思います。
もちろん、声の大きさや高さ低さも、さまざまな印象を与えるでしょう。
余談ですが、女性はソまたはラの音で話すと好印象になるそうです。
逆に、男性は、低い温かみのある声で、やはり、ゆっくり話すと落ち着いた大人の男性の魅力を演出できます。例えば、福山雅治さんのような。
プロの話し手は、抑揚とメリハリをうまく取り入れていますよね。
◇◇◇◇まとめ◇◇◇◇
ご自分の話すスピードを、友人に聞いてみるのもいいでしょう。人からの自分の印象を聞くことで、客観的に自分を見つめなおすことができます。
さらに、話し上手の方の真似をしてみることも、会話力を磨くことにつながりますよ。