人は、色を見ると感情が生まれます。
好きな色を見れば、前向きな気分に。
嫌いな色を見ると、不快に感じます。
その感情は、十人十色。
しかし、色がもつ視覚的なイメージと心理的なイメージは、実は、多くの人が共通のイメージ・感情を持つことがわかってきています。
つまり、色が感情を動かしたり、色を見ると無意識に心が変化したりするのです。
今回は、明るい気分を与える色についてご紹介します。
<<<目次>>>
●黄色の効果
●黄色の配色効果
●黄色のマイナスイメージ
●黄色の効果
「明るい」というと「光」につながります。
黄は光と黄金の色です。
太陽の光は生命の源。また、穀物の実りの色もまた光り輝く黄色。
光や輝き、食物の色として、黄は、明るさ、普遍性、エネルギーを感じさせ、喜びや希望、幸せと結びつくポジティブなイメージを与えるのです。
黄は・・・
「楽しくやろう」
「新しいことをしよう」
「コミュニケーションを活発にとりたい」
などと陽気なイメージづくりに欠かせない色です。
黄の取り入れ方は、花など環境の色に活用するのもいいでしょう。
洋服で取り入れるときは、あまり強い黄色ではなく、優しい黄色や、淡い黄色を選びましょう。
濃い黄色は、刺激を得たいときは有効ですが、強い印象を残します。
●黄色の配色効果
黄色と同じく「コミュニケーション」の色として「橙」もおすすめです。
橙の陽気さと黄の楽しさが組み合わさり、より明るい気分を与えてくれるでしょう。
さらに、
黄と橙に緑をプラスすると、よりカジュアルな雰囲気となります。
調和の緑効果ですね。
また、黄と黒の組み合わせは、
黒が相手の色を強調する効果があるため、黄の注意が強く強調されます。
反対に、
黄とピンクの組み合わせは、
子供らしさの配色です。
色のトーンを落として薄い色は、さらに幼い印象となります。
●黄色のマイナスイメージ
色には、プラスのイメージとマイナスのイメージがあります。
ヨーロッパ中世では、裏切り者ユダの衣の色や、臆病者などの色とされている時代もありました。ただし、ルネッサンスを経ると、黄のイメージは、ゴッホやゴーギャンらの画家たちから良いイメージが復活して、現在は元気さ、賑やかさのポジティブなイメージとなっています。
また、
明るさや賑やかなイメージが強すぎると、子どもっぽい、騒々しい、未熟さといったネガティブなイメージへの方向も与えるので気をつけましょう。
◆◇◆まとめ◆◇◆
今回は、明るさを与える代表色・黄色をご紹介しました。
他にも、ビタミンカラーと呼ばれる色は、明るく、元気を与える色です。暖色系は、基本的に暖かいイメージや明るさを印象に残します。
TPOによって、色の面積を大きくしたり、色のトーンを落ち着かせて調整するといいでしょう。